強豪クラブチームが集まるヨーロッパなどと比べても、日本のJリーグの勝敗予想が困難を極めると言われるのは何故でしょうか。
理由の一つに挙げられるのが、Jリーグにはメガクラブがないことにあります。メガクラブは、大企業や個人資産家が莫大な財力を持ってクラブの運営やより良いプレイヤーの獲得に大きく貢献します。
一方、Jリーグの場合、メガクラブが存在せず、クラブ自体がスポンサーを募って資金集めをします。したがって、Jリーグのクラブの資金力に大きな変化が無くなり、優れたプレイヤーや指揮陣が一つのクラブのみに集結することなく、全体的に見てもバラツキが無くなるのです。
有力選手が一つのチームに独占されないという理由の他に、その年のクラブの選手を育てる力によってチームのパフォーマンスが左右されるということもJリーグの勝敗予想が難しいと言われる大きな理由です。先述にもあるように、圧倒的に能力が優れたプレイヤーを数多く獲得することが難しいからこそ、クラブが選手の能力育成に尽力することでチームの勝ちに結びつけます。
選手達の伸びはチームのその年の雰囲気やメンバー間の関係、指揮陣との関係など様々な要因に影響されるので毎年プレイヤーの選手としての伸び率は変わってくるのです。
もちろん、選手一人一人の個性や能力を上手に伸ばせたり、チームメンバーの中の関係性が良かったり、全員の目標や勝つ意識が揃っているほど、チーム全体のパフォーマンスは良くなります。
巨大な資金力を持つメガクラブがないこと、そしてその年の選手の能力育成の成果によってプレイヤーやチーム全体のパフォーマンスが変わることの2つの理由でJリーグの勝敗予想が難しく、優勝予想に至ってはより困難と言われるのです。